円形脱毛症とは十円玉ほどの大きさで髪が抜け落ちることを言います。そのため「十円ハゲ」などと一般的に呼ばれることもありますが、これは正確には円形脱毛症と言います。
まず、ひとつ大切な点を押さえておきたいと思います。円形脱毛症というのはいわゆる抜け毛の状態、ハゲとは違います。加齢やホルモンバランスによる抜け毛というのは時間の経過とともに自然に起こるもので、同じく時間の経過とともに進行します。それに対して、円形脱毛症というのはれっきとした病気です。病気である以上、自然に発生して進行するというものではなく、必ず原因があって治療することが可能です。治療が完了すると髪が抜けていた部分には元通り髪が生えますので、自然な抜け毛とは違って元に戻すことが出来ます。「十円ハゲ」という名前だけだと髪が抜けてしまってハゲの状態から回復しないような印象を与えますが、いわゆる自然な抜け毛とは根本的に違うということをまずしっかりと押さえておきたいと思います。
特徴としては、脱毛に勢いがあり、しかもその箇所が集中していることがあります。ある一部が急激に脱毛してしまったという場合は自然な抜け毛ではなく円形脱毛症を疑ってみるべきだと思います。
脱毛が急激であることは、疑わしい場所の髪の毛を引っ張ってみるとそれがよく分かります。普通は少々髪の毛を引っ張ったくらいでは髪の毛は抜けません。ですが、円形脱毛症の場合は疑わしい箇所の髪の毛を少し引っ張っただけでゴソッと抜けることがあります。この場合は明らかに円形脱毛症です。
また円形脱毛症、または十円ハゲという語句だけを見ると丸い十円玉ほどの大きさのハゲが頭に出来てしまうことを想像すると思います。実は円形脱毛症というのは実に症状の幅が広く、必ずしも十円玉の大きさとは限りませんし、丸いとも限りません。しかも頭の毛、つまり髪の毛だけが抜けるとも限りません。髪の毛全体が抜けてしまうことや、それだけに留まらず眉毛やまつ毛、陰毛などが抜けるのも円形脱毛症の症状です。
円形脱毛症には痛みやかゆみなど、自覚症状がありません。知らない間に髪の毛などが抜けます。これまで異常が無かった体に突然こんなことが起きたら、ほとんどの人はビックリします。このままどんどん毛が抜けてしまうのではないか、何かもっと重い病気なのではないか、など様々な不安がよぎります。それが円形脱毛症だと分かったとしても、どうすれば解決するのかを知らなければやはり不安です。まず円形脱毛症をよく知り、少しでも早く不安を取り除いて解決できるような知識をお話したいと思います。


