ストレスが原因の円形脱毛症であれば、時間が経つことで自然に治るのが普通です。ですが原因がそれだけでない場合や、自然に治らないという場合は医師の手を借りる必要があります。
円形脱毛症の治療や相談は皮膚科が専門です。円形脱毛症では、と思うようであればまず病院に行き、皮膚科の診察を受けてみましょう。そこで円形脱毛症であると診断された場合、いったいどんな治療をするのでしょうか。現在皮膚科で行われている一般的治療法をご紹介します。
最も一般的なのはドライアイス療法と呼ばれる治療法です。これは冷凍療法とも呼ばれますが、何とも冷たそうな治療法です。実際にもその通り非常に冷たい治療法です。円形脱毛症になっている部分にドライアイスを短時間あてて、刺激を与えるというものです。いわゆる薄毛の対策としてブラシで頭皮をマッサージするというものがありますが、これに近いものだと考えてください。これでも効果が見られない場合はドライアイス療法を中止し、局所免疫療法という治療法が取られます。皮膚炎を起こしやすい物質をわざと円形脱毛症の部分に塗り、弱い皮膚炎を起こすことによって刺激を与える療法です。
これらは安全で、非常に有効率の高い治療法なので全国の皮膚科で一般的に採用されています。この他にも病院によっては色々な治療法を採っているところがあります。それでは他の治療法も見てみましょう。
先ほどまでご紹介した治療法に次いで、よく知られているのがPUVA療法という治療法です。PUVAのPとはソラレン(PSORALEN)という物質のことで、紫外線と併用することによって生物学的な活性を引き起こすことで知られています。UVAとは長波紫外線のことなので、PUVAとはソラレンと長波紫外線を併用したものであることが分かります。
他にも液体窒素をスプレーのようなもので吹き付けたり、液体窒素をひたした綿棒で刺激するという治療法もあります。窒素とは通常は気体ですから、それが液体になるほど低温にしたものを使用するということで、これも冷凍療法と考え方は同じです。
これらの治療法に共通しているのは、刺激を与えることによって発毛を促すということです。本来円形脱毛症は自然に治ることのほうが多いのですが、それでは刺激が足りずに治りにくいという場合に用いられます。
ここでは数々の治療法をご紹介しましたが、ここでご紹介している材料を用意すれば自分で出来る、というものではありません。必ず医師の診察や指導のもとで行うようにしてください。
2008年2月アーカイブ
自分が円形脱毛症なのかどうか、それを簡単に診断できる方法があれば初期段階での行動を起こしやすいので知っておいて損はありません。ここでは円形脱毛症の自己診断法をご紹介します。
まず、自分の頭に十円ハゲを見つけたら、どうすれば良いのでしょうか。一番最初に注目して頂きたいのがその十円ハゲとそうでない部分との境界線です。それがハッキリしていれば円形脱毛症濃厚です。次に、これは勇気の要ることですが円形脱毛症になっていると疑われる部分の周りにある髪の毛を引っ張ってみます。大した痛みもなく簡単に抜ける場合も円形脱毛症濃厚となります。
それと、髪の毛とは関係ない部分にもその兆候を見ることが出来ます。指先の爪にそのサインが出ることがあります。全ての場合にそうなるわけではありませんが、爪に小さな窪みや溝のような筋が横に入ることがあるので、円形脱毛症が疑われる時は爪もチェックしてみましょう。
円形脱毛症と症状が似ているために間違えやすいものがありますので、そちらもあわせてご紹介しましょう。一番多いのが「トリコチロマニア」と呼ばれる症状です。これは人間の癖が原因で、無意識に髪の毛を引き抜いてしまうことによって起こります。これは抜毛症とも呼ばれ、日常的に同じ部分の髪の毛を引き抜くのですから、当然その部分は円形脱毛症のようになります。円形脱毛症ではないと言っても、もちろんこれも正常な状態とは言えず、精神的なストレスから生じると言われていますから、原因はどちらも同じと言えるかも知れません。
円形脱毛症になってしまった人にとって、最大の悩みは何と言っても人目が気になることです。自分にしか分からないような小さな脱毛でも、誰かに気づかれたのではないかと思ったり、必要以上にその部分を意識してしまったりします。特に女性や子供にとって、外見上のそういった問題は大きな問題で、ひどい場合はそのために外出しなくなってしまう、つまり引きこもってしまうことにもつながります。そんな悩みが加わることで精神的なストレスが増してしまい、さらに円形脱毛症の原因となってしまう...という悪循環を生みますから、少しでも早く今の症状が円形脱毛症であることを知り、それは治療できるということを知ることでこの悪循環を断つことが出来れば、円形脱毛症の治療がスムーズに進むことにもつながります。
ここでは自己診断の方法をご紹介しましたが、もちろん最終的な診断はプロである医師の診断を受けてください。何事も早い段階からプロの手に委ねることが解決への早道であることに変わりはありません。
円形脱毛症と一口に言っても、色々な種類があります。円形脱毛症=十円ハゲというイメージがあるのでついつい漫画に出てくるような十円ハゲを想像してしまいます。ですが円形脱毛症はこれだけではありません。毛が抜けてしまう形や大きさ、その数や部位によって分類されています。
まず、最も多いのが単発型円形脱毛症。これは先ほども申し上げた十円ハゲと呼ばれるもので、最も一般的に知られている円形脱毛症の症状です。十円という名前は付いているものの、実際にはもう少し大きくて五百円玉くらいの大きさになるのが普通です。これには十円ハゲという言葉が生まれた当時は十円玉が最も大きな硬貨だったという事情があるのでしょう。老若男女問わず誰にでも発症するものなので、経験したことがある人も多いのではないかと思います。あくまでも単発性なので、そのまま更に症状が悪化して拡大するということはほとんどありません。ストレスの原因が取り除かれるか、忘れてしまうことによって自然に治ります。
次に、この単発性の円形脱毛症が頭のあちこちに繰り返し起きることを多発型円形脱毛症と言います。先ほどの単発性のものがすぐに治らず、さらにあちこちに発生するようであれば多発型の疑いがあります。別の項で円形脱毛症は再発することがあると申し上げましたが、その再発を繰り返すと多発型だということになります。多発型と言っても、適切な治療をすれば完治させることが出来ますので、必要以上に思い悩む必要はありません。ただし、多発型円形脱毛症は進行してしまうと頭全体の毛髪が抜けてしまって完全なスキンヘッドになってしまうことがあります。症状がここまで進むと「多発融合型円形脱毛症」となり、治療には時間と手間を要するようになります。
そして、最も重いのが3つ目の「全頭脱毛症」と「汎発性脱毛症」です。もはや円形脱毛症という名前は出てきません。円形どころか頭全体が脱毛してしまうからです。これらの脱毛症も最初は円形脱毛症だったのですが、複数の円形脱毛症が次第につながり、面積を拡大していく症状です。それがさらに進行したものが汎発性脱毛症で、髪の毛だけでなく全身の毛に影響が出ます。
最初に小さな円形脱毛症を見つけた時に、ここまで症状が進んでしまうのではと心配になるものです。ですがこれらは非常に稀なケースでもあり、症状の進行を放置した結果でもあります。少しでも異常を見つけたら、早めに医師の診察を受けたり関連の情報を集めることが早期解決のセオリーだということですね。


